緊張の高まりとその緩和に関する考察
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緩やかに高められた緊張が急激に解放される過程は、
その最初の部分で人間に恐怖を与え、最後の部分で
虚脱感を与える。
場合によっては恐怖の解放が一周して快感になることもあり、
ジェットコースターはそれを利用したアトラクションである。
急激に高められた緊張が緩やかに解放される過程は、
その最初の部分では人間に何も与えず、最後の部分で
安堵感を与える。
「ケッペンの気候区分」の語感の良さはこれに由来するのだろう。
もし「アリストテレスの気候区分」だったら急激な緊張感は高まらないし、
「ガウスの気候区分」なんて地上でどっしり構えている感じだ。
「フィリッポ・リッピの気候区分」は何だか浮き足立ったまま終わってしまう。
以上の点においてジェットコースターとケッペンの気候区分は
逆の関係にあると言っても良い。
言わなくても良い。