コミュニケーションの分類


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コミュニケーションには様々な分類がある。

  • 知覚による分類:視覚、聴覚、触覚
  • 時間的隔たりによる分類
  • 空間的隔たりによる分類

電話が聴覚によるコミュニケーションのうち、 空間的には離れられるが時間的にはあまり離れられない ものであるのに対し、 メールは視覚によるコミュニケーションのうち、 時間的にも空間的にも離れることが可能なものだ。

空間的には離れられないのに時間的に遅延可能な コミュニケーションは、例えばかつて駅に設置されていた 伝言板のようなものだ。
このタイプには視覚的なものが多い。

遅延可能な手段があるのに、相手を時間的に拘束する コミュニケーションを選択するのは、 親しい間柄ではよくみられる傾向である。
LINEのように、既読を知らせる仕組みを実装するのは、 時間的遅延を生じさせにくくするための、ある種のプレッシャ みたいなものだろう。

今のところ、時間的・空間的に分離可能な触覚による コミュニケーションは一般的ではない。
送受信地での情報変換のためのインターフェイスが普及していないし、 情報の伝達コストも視覚や聴覚に比べると大きいのだろう。
それが可能になったとき、それでも人が他人に会いたくなる 動機はどこからやってくるのだろう。