量子論の基礎
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量子論をちゃんと勉強し直すために、
清水明「量子論の基礎」を読んでいる。
物性化学あたりの授業でシュレーディンガー方程式を
やった記憶はあるものの、この本を読むことで、
量子論の根本的な考え方が理解できるように
なったように思う。
stをコーディングするにあたって、線形代数をかなり
勉強し直した影響もあるが、記述がとてもわかりやすい。
波束の収縮という、言葉だけでふわっと理解していたものが、
理想測定を行ったときにおきる、測定した物理量に対応する
演算子の固有ベクトルの方向への状態ベクトルの射影であり、
そのため、測定によって系に反作用が生じてしまうことになる、
という説明はすっと入ってきた。
射影仮説はとても興味深い。
第3章の終わりで、ボルンの確率規則と射影仮説の関係に
触れる中で、被測定系と測定器の境目が暗に仮定されており、
ハイゼンベルク・カットと呼ばれる、という話が出てくる。
センサと情報を切り分ける妥当性は、果たしてあるだろうか。
第8章のベルの不等式から読んだのだが、飲み込めない
ことも多く、最初から読み直し中。
久々に物理学に浸っている。