生命の内と外
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永田和宏「生命の内と外」を読んだ。
内部と外部の折り合いのなかに生命はある 永田和宏「生命の内と外」p.220
内と外が分節されることは、
自己と非自己が分節されることであり、
内と外、自己と非自己は、同時に生まれる。
内と外のあいだでは、
閉じつつ開き、
変わりつつ変わらない
やり取りが繰り広げられる。
内へ内へと壊死することなく、
外へ外へと瓦解することなく。
そうだとすれば、
生きていると言うべきは、
内や自己というよりも、
内と外、自己と非自己のあいだの
関係の方なのかもしれない。