KAJALLA#3働けど働けど


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KAJALLA#3働けど働けどを観てきた。

6回目にして最前列での観劇となった。
感激である。

端っこの席だったので、反対側が見えにくい のはあるが、モニタとスピーカの作り出す 視聴覚空間とは違った臨場感がある。
劇場という場に臨むと、客席にも舞台にも、 そこに、人が、いる。
この、「そこに、人が、いる」というのが 「場に臨む感じ」なのだろう。

壊しては作り、壊しては作り、壊しては作り。
自分で作ったものも、既に作られていたものも、 受け継ぎながら更新していくその過程が、 「働く」ことである。

壊されなければ、自分で壊せ

壊さなくなったら、作らなくなったら、 それはもう死んだも同然である。

人が動いて人を動かす。
ぢっと見た手が、その動的な過程を支えてきた。
それは、この先いつまで続くだろうか。

はたらけど
はたらけど猶わが生活楽にならざり
ぢっと手を見る
石川啄木「一握の砂」