セーラー服と女学生
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弥生美術館で開催中の「セーラー服と女学生」を
観に行ってきた。
大正期のセーラー服は着物にも似ているという
江津匡士の話は、なるほどなあと思う。
プリーツスカートなんか女袴そのものだ。
肌の露出が少ないことやスタイルが強調されない
こと、黒髪や三つ編みが似合うことなどが、抑制
された感じを醸し出すことで、対象はオブジェに
近づく。
澁澤龍彦が「少女コレクション」と呼んだ情熱が、
セーラー服と女学生の結びつきをここまで定着
させたのではないかという気もしてくる。