理に適う
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rationalとreasonableは、どちらも理由付け
されている状態を意味しているが、両者では
理由に対するスタンスが異なるように思う。
理由には唯一の真なるものがあり、理由の
付け方は一意に定まると思っているふしが
あるのがrationalで、日本語の「合理的」も
こちらに近い。
一方、理由付けに破綻がないことだけに触れ、
理由の付け方の違いには比較的寛容なのが
reasonableで、日本語だと「筋が通る」だ。
Rational vs Reasonableという記事では、
両者の違いについて、rationalが自分に対する
ものであるのに対し、reasonableは社会的な
ものであるとか、Overton windowで言うと、
rationalは狭く、reasonableは広いといった
説明がされているが、これも理由に対する
スタンスの違いの現れだと思われる。
つまりは「理に適う」に対する許容誤差を
どうするかの違いということだ。
「理に適う」の境界は病的なpathological
事象によって常に脅かされており、それを
受け容れるか否かという固定化と発散の
問題である。