ルート・ブリュック展


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ルート・ブリュック展を観てきた。

抽象度の上がる後期の作品、特に「泥炭地の湖」が好きだった。
黒一色。
直線や円といったシンプルな図形。
釉薬の有無による反射率の違い。
そういったミクロな抽象的要素が集まることで、複雑なマクロが構成されている。
近寄って見たり、遠くから眺めたりすることで、ミクロとマクロのスケール横断が実感できる作品になっているように思う。
抽象的でありながら、視覚的だけでなく触覚的にも感じられるのは、ミクロとマクロの横断があるからだろうか。