松岡正剛


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松岡正剛氏が亡くなったとのニュース。

  • 最初に読んだ著作は「知の編集工学」だったと思う。千夜千冊エディションは30冊目の「数学的」まで概ねすべて通読している。「情報の歴史」は旧版の増補版と新版を買った。
  • 博覧強記なのはもちろんのこと、一見別々のもの同士をつないでみせるところに憧れた。その逸れ方はアカデミズムからは敬遠される向きもあったと思うが、主語ではなく述語から、個体ではなく個体化から考えるために、つなぎかえの可能性、訂正可能性としての逸脱/再編があるのではないかと思う。
  • 拙宅の蔵書数が膨張しているのは紛れもなく氏の影響である。角川武蔵野ミュージアムにあるブックストリートの本の置き方に刺激を受け、水平な棚板が異なる高さに浮いているような本棚を設計・制作した。
  • 生きている間にどうしても一度会っておきたいと思い、2022年の間庵に参加した。初回で質問に応えて頂いたことと、次の回で短いながらご挨拶したことの二度だけだが、お話しする機会があった。挨拶のとき、上はヨウジ、下はイッセイという格好で、服装を褒めて頂いたことを妙に憶えている(あの日は三宅一生氏の訃報から間もない頃だった)。