電気


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核融合炉の実用化はあと何年先だろうか。

ドイツでは去年の11月にスイッチオン秒読みという記事が出ている。
文科省のサイト(1,2)によると、2030年代の発電実証を目標とのこと。
2004年の電力中央研究所の資料によれば、早くても2050年以降の 見通しのようだ。

Wikipediaによれば、世界で最初の核分裂炉による原子力発電が行われたのは1951年。
これは200Wの白熱電球4個とあるから、実用には程遠い。
実用化という意味では1954年のソビエトが史上初のようだ。
原子力エネルギーの発見が特殊相対性理論の1905年、 実験レベルの確認が1938年だということを考えると驚くべき早さである。

予定通りに21世紀後半に核融合炉による原子力発電が達成できれば、 エネルギー問題は概ね解決するのではないか。
太陽を手に入れればわざわざ宇宙まで巨大な太陽電池をもっていくような まねをしなくても済むようになる。
(遠距離送電技術としてマイクロ波やレーザによる送電等は活用されるかもしれないが)

安定した電力供給が安価にできるようになれば、 今の無線LANと同程度の密度で無線給電網を張ることも可能だろう。
そうすれば電気自動車も携帯電話もパソコンもバッテリ切れの心配がなくなる。
何なら身体が機械化された場合でも安心だ。

30年後に、スタバに無線給電くらいは普及してないかなー。

2016-02-05 追記
ドイツのマックス・プランクプラズマ物理学研究所で実験が成功したようだ(記事)。
2/3に水素プラズマの発生に成功とのこと。