通信方式
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「電子メールは失礼にあたるからFAXにしろ」というオッサン世代に対して「はぁ?」とか言う若い大人も「仕事でLINEやSMSでの連絡は失礼にあたるから、最低でもメールにしろ」はワリと納得するひと多いし常識とか言うから、ただのツールも世代とガッチリ紐付いてるんだよなw
— H/de.@LOOPCUBE (@hide_loopcube) 2016年5月2日
通信がその役割を果たすために重要なことに下記2点があると思う。
- 送信者が送信した内容と受信者が受信した内容が同一であること
- 送信者が一意に定まること、必要であれば受信者も同様であること
もちろん、通信の種類によってはセキュリティに関する性質が追加されること等が
あると思うが、上記2点の性質を満たせない通信は、通信としての用をなさない。
1に関しては、送信者が意図した意味と受信者が受け取った意味がずれることは
仕方がないものの、その間、つまり通信プロトコルにのっている間に変化がおきない
ことが重要である。
2に関しては、単一でも複数でもよいが、送信者を特定しようと思ったときに
特定が行えない通信というのは通信内容の意味がなくなる。
受信者に関しては、不特定の相手への通信という形態があるため、必ずしも特定
しなければならないわけではないが、特定の受信者へ送信したいときにそれが
できないというのでは双方向性が得られない。
会話、電話、FAX、電子メール、SMS、LINE、どれも通信を担う一プロトコルである。
電子メール以降に挙げた3つはインターネット経由でのデータ送受信がメインであり、
上記2性質を備えているかが長く不審がられてきたように思う。
最近では電子メールはもう克服しただろうか。
仕事での利用となると、通信の秘匿性の問題、送受信内容の保存の問題、送受信履歴の
検索の問題等も出てくる。そういう用途ではプロプライエタリなプラットフォーム上でしか
通信できないものは避けるのが無難だ。
ということを、上記のツイートを見たときに思ったのだが、生まれたときから
インターネットが普及していた世代とは通信観が違う可能性は大いにある。
それはもしかしたら、会話に用いるプロトコルで上記2点が当然担保されていると
無条件に前提していること、むしろそれを前提することで通信が成功していると
半ば信仰していることと、本質的には同じなのかもしれない。