非同期
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人間は、神経系という非同期的な回路の上に、意識という
                    同期的な回路を構築することで、個人という概念に立脚した
                    コミュニケーションを可能にした。
                    近現代的な発展はまさに、この同期的な回路による実践の
                    成果だと言えるだろう。
さて、この種のコミュニケーションが非同期的に入力されるように
                    なった時代において、未だに同期的な回路で処理しなければ
                    ならない必然性はあるだろうか。
代替方法の一つには、同期的な回路を経由しない方法があり、
                    無意識的なコミュニケーションと言える。
                    これは、現代においてもみられるだろう。
もう一つは、同期的な回路の上に、さらに非同期的な回路を
                    エミュレートする方法がある。ノイマン型コンピュータ上で
                    実装されるAIの一種である。
                    これを人間が意識的に行うのは大変困難なように感じるが、
                    電話、電子メール、Skype、LINE等の様々な非同期的入力に対して、
                    いつの間にか実践しようとしてはいないだろうか。
いや、いつの間にか実践しているのであれば、それは前者であり、
                    無意識のうちに無意識に戻っているのかもしれないが。