東京大学制作展2016


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工学部2号館で開催中の東京大学制作展2016を見てきた。
それぞれが考えていることを、何とかかたちにしようという 思いが見える作品も多く、好感がもてる。

ちゃんと説明を聞けたのは

  • READY TO CRAWL
  • Love Dream Happiness
  • 一回音楽
  • I'm in
  • ふぁぼらせったー

あたり。

Love Dream Happinessは、電磁誘導を利用して 咀嚼行為を転送するものだ。
VRとはアプローチが少し違うものの、入力情報を 仮想しようというあたりが共通している。
いや、センサ側の強制的なキャリブレーションを誘引するという 意味では、VRというよりも人体を使ったAIの開発に近いかもしれない。
果たして制作者が言うような「咀嚼会」は成立するだろうか。
受け取り手側の問題として、入力情報により励起された運動が、 痙攣のようなもの以上のものになれるか、という点があると思う。

一回音楽は、六角形の鉛筆の各面にレーザプリンタで凹加工を施し、 それを6bitの情報として鉛筆削りで読み取ったものを音楽化する装置だ。
鉛筆削りは手回し式だったので、センサが回転しながら凹凸を読み取って いるのかと思ったら、どうやら違ったらしい。
時間軸は回転方向にあるのではなく、鉛筆の軸方向にあり、6つのセンサで 各面を読み取っているようだ。
鉛筆は三菱製だったが、せっかくなので六角形の鉛筆の元祖である ファーバーカステルの9000番を使ってくれたらと思う。