SAIKAWA_Day08


[tag: book]

一文だけ選ぶのは難しいが、

「秩序という概念が、限りなく生命的ですね」
森博嗣「風は青海を渡るのか?」p.61

はとても気に入っている。
意識や生命とは何かということを理解したいという想い。
その理解するということそのものが秩序をつくる運動であり、それがまさに 意識や生命の何たるかにつながっている。

だけど、

ようするに、憧れている間は綺麗に見える。
同p.241

ということに違いなく、それを完全に理解したとみなすことはおそらく無意味であり、 悩み続けることによって、意識や生命は継続するものなのだと思う。
こちらの一文も捨て難かった。