GA JAPAN 145


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GA JAPAN 145は「建築にまつわる本の話」という 特集だった。

今でこそ月に4〜5冊読むようになったが、生まれてから 一昨年くらいまでは読書というものをあまり多くはして こなかった。
大学入試では国語が最後まで足を引っ張ったのだが、 慣れていないのだから当然である。

少し前に蔵書の数を数えたところ、800冊くらいだった。
そのうちの55%くらいは就職してから買ったもので、 35%くらいはこの1年半で買ったものだ。
部屋もそんなに広くないのでスペースの心配は尽きないが、 読書はやはり抽象化せずに愉しみたい。

最初に読んだ建築の本も覚えていないし、影響を受けた本 というのも、パッと思いつかないということは、これという ものがないのだろう。
それは読書から影響を受けていないというわけではなく、 何かをしている最中に大きく揺さぶられるというよりは、 後から少しずつ感化されていくという形式で影響を受ける 人間なんだろうと思っている。

大学を出てからは、趣味で読むのは建築以外の本がほとんどだ。
だけど、考え事のほとんどすべてがつなげられるというのが、 建築のいいところだと感じている。
人間とは何か、社会とは何か、災害とは何か、住まうとは何か、 構造とは何か、作るとは何か、あるいはこれらは何であるべきか。
そういうことに絡めながら読書をしていると、意匠設計者が どういう問いを発しようとしているのかがそれとなく共有できる。

いつまでもそういうようでありたい。