選択公理と意識の実装
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任意の集合が整列順序付け可能であるという整列可能定理は、
選択公理やツォルンの補題と同値らしい。
整列順序は整礎な全順序関係のことらしいので、任意の集合を、
ある要素をスタートにして一列に並べることができることになり、
任意の集合に対してエントロピーが定義できることになる。
ツォルンの補題、
半順序集合Pは、その全ての鎖(つまり、全順序部分集合)がPに 上界を持つとする。
このとき、Pは少なくともひとつの極大元を持つ。
Wikipedia “ツォルンの補題”
における極大元はこのスタート要素に対応し、充足理由律の
文脈では神に対応する。
極大元が一つなら一神教になるし、複数なら多神教になる。
つまり、意識を実装することは、選択公理を採用することと
同じことなのではないかという推測が成り立つと思われる。
選択公理とは、どれも空でないような集合を元とする集合が あったときに、それぞれの集合から一つずつ元を選び出して 新しい集合を作ることができるというものである。
Wikipedia “選択公理”
物理的身体でパラレルに処理される情報を「どれも空でない
ような集合を元とする集合」とみなし、「それぞれの集合から
一つずつ元を選び出」すことによって作られた新しい集合が、
心理的身体という新しい身体が処理した情報とみなされるの
ではないか。
その新しい集合は整列順序付け可能なので、一意的なエントロピーが
定義されることで一方向に流れる時間の中に置かれることになり、
意識はシリアルなものとして実装される。
理由付け回路は一つであることが、実装上の 要件定義になっているのではないかと思う。
An At a NOA 2016-09-16 “意識の並列化”
充足理由律というのも、その集合の全順序という性質から
生まれるのだろう。