少女終末旅行


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つくみず「少女終末旅行」を読んだ。

弐瓶勉「BLAME!」の影響を受けたという この世界観は、とても好きだ。

かつての人工が半ば自然化し、多くの意味が 漂白された状態でこそ、考えられることも あるように思う。
それでいて、そんな時代でもお腹は空くし、 お風呂は気持ちいいんだろうな、と。
それは多分、精神と身体の、ソフトウェアと ハードウェアの、ことばとことがらの違いだ。

車両も、銃も、本も、日記も。
理由付けられたものを何もかも失って、 視覚も聴覚も曖昧な中で感じた触覚の、 その確かさの後で確かめ合う。

生きるのは最高だったよね… ………うん つくみず「少女終末旅行」6巻

あとがきの文も好きだ。

マクロすぎる視点は、あんまり人を幸せにしない のかもしれない。
実家の庭の柿の木の柿の手ざわりだけ感じながら 生きたいです。
つくみず「少女終末旅行」4巻