dataとinformationの相対性


[tag: transl.]

dataはformを与えられることでinformationになる。
このdataからinformationへの抽象過程は、解釈と 呼ぶことができる。

dataとinformationの区別は、解釈の前後関係によって 相対的に生じるものであり、元のdataから抽象された informationが、次のinformationにとってのdataと なることもあれば、元のdata自体が既にある解釈を 経たinformationであることもある。

絶対的に解釈を経ていないdataが存在するように みえるとすれば、それは生まれ持った身体という 感覚器sensory systemに由来するのだと思われる。
data=dare(to give)であるから、所与の大元である 感覚器まで遡ると、そこには絶対的な所与がある ように想定されるのだろう。
眼鏡、顕微鏡、望遠鏡、補聴器、箸、スマホ。
感覚器とともに絶対的にみえる所与も増えていき、 環世界は拡がっていく。

dataは所与、informationは情報と訳し分けるのが よいかもしれない。