ルポ 人は科学が苦手


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三井誠「ルポ 人は科学が苦手」を読んだ。

自分の周囲の局所的な情報だけを利用する のではなく、空間、時間、文化、種など、 あらゆる意味で、できるだけ広い範囲の 情報を利用し、さらにその外部には別の 情報が存在し得ると想定した上で、その 時々に手に入る情報にできるだけよく フィットする、シンプルな説明を構築する 行為が、科学なのではないかと思う。

つまり、局所的な経験に対する説明の中でも、

  1. 局所をできるだけ広くとる
  2. 局所を大域だとみなさない
  3. 説明は経験に整合している
  4. 説明はなるべくシンプルに
  5. 説明の仕方は変化してよい

という傾向があるものが科学と呼ばれる。

人間に難しいのは、1と2だろうか。
あるいは、5ができないために、3と4に 従って構築された説明が、1について いけないのだろうか。
そもそも、元々一つの局所を共有して こなかった人間同士が、1によって半ば 強制的に一つの局所にまとめられていく ことに不具合があるのか。