ハンチバック


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市川沙央『ハンチバック』を読んだ。

情報世界に対する物理世界の重さの描写が鋭い。マチズモとか摩擦とか堕胎とか、生きている現実(=物理世界)とライターとしての著述(=情報世界)の対比。それに加え、この作品(=情報世界)と作者(=物理世界)の対比。そのオーヴァラップが作品の強度につながっていると思う。