KAJALLA#2裸の王様
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KAJALLA#2裸の王様を観てきた。
アンリ・ベルクソン「笑い」にも書かれていたように、
可笑しさによる笑いというのは、共通の基盤があることで
成立する。
孤立した状態では感じられず、文化、常識、習慣、言語等の 基準を共有する受け手の間での共通認識として生じ、反響 しながら広がる An At a NOA 2016-11-25 “笑い”
日本語という言語、日本のお菓子、日本の企業文化、
あるいは昔のラーメンズネタ、などなど。
お客さんとして迎える人間と、どのような事柄を文化や
常識として共有できるかということに非常に気が配られて
いるような気がして、それが伝わってくるのがとても嬉しい。
それは、ある意味では内輪ネタなのかもしれない。
だけど、上記のような可笑しさによる笑いの性質を考えれば、
舞台と客席をこちらとあちらに分けて、こちらがあちらを
笑わせるというよりは、あちらをこちらに巻き込むことで
笑いを引き起こすというのが本来的なのだと思う。
そういう、内輪を拡げる笑いというのを、漫才ではなく
コントというかたちで、しかも第四の壁を破ることをせずに
やってみせるあたりに、小林賢太郎はやっぱりさすがだなと
いうことを感じる。
要するに、めちゃくちゃ面白かった。