集合論入門
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選択公理に関連して、赤摂也「集合論入門」を読んだ。
ツォルンの補題の極大元と神の話はちょっとずれて
いたかもしれない。
有限集合の場合には選択公理を採用しなくても
整列順序付け可能なので、人間の物理的身体への
入力が有限集合とみなせるのであれば、選択公理を
仮定せずとも、そこから一部を取り出して整列順序
付けられた入力データの列として心理的身体を構成
できるので、意識の実装と選択公理を結びつける
ことは的外れなのかもしれない。
ただ、人間が不老不死になったとき、物理的身体の
センサ特性は更新されず、入力されるデータは
無限集合とみなせると思われるので、そのような
人間は、選択公理を採用することで時間を再獲得
するというストーリィも考えられる。
今更ながらに思えば、スカイ・クロラシリーズで
描かれたキルドレの感じる世界というのは、
そういった時間感覚に支配されているように思う。
シリーズを通した時系列が追いづらいのもそのことに
対応していて、あれをシリアルなものとして再構成
することには全く意味がないのかもしれない。