指針と信仰
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信仰とは、心理的身体に固定化した部分をもつことで行われる 真への短絡であり、同じ正義を共有することで集団が出来上がる。
An At a NOA 2017-06-29 “ゲンロン5”
指針がなくては信仰することはできない。
逆に、信仰するところには必ず指針がある。
見落とされがちなのは、信仰と指針は必ずしも同じ
方向を向いている必要はないということだ。
通常は指針が引力としてはたらくことで信仰がついて
くることが多いが、指針が斥力としてはたらくことで、
逆方向への信仰が生まれることもある。
いずれのケースでも、指針なくして信仰すべき方向が
定まらない点では大差ない。
信仰することに慣れきった人間に指針を示させるのは
酷である。
迷走に陥るだろうことは想像に難くない。