せっかち


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2017年秋の総選挙は民主主義を破壊している。
「積極的棄権」の声を集め、民主主義を問い直したい。

新井紀子は「とにかく早くすっきりしたい」ことに対して、 東浩紀は思考停止することに対して、そうではないのでは ないかと言っており、両名の提起する違和感は、根本的に 同じ方向を向いているように思う。

読むとはどういうことなのか、社会とは何なのかについて、 絶対的に「正しい」見方はなく、何を「正しい」とみなすか の判断基準の共有が、その都度図られるだけだ。
判断基準が更新する過程をないがしろにし、判断基準を所与の ものとした上で「正しい」ことを求めるだけの、「とにかく 早くすっきりしたい」という思考停止。
停止していないときはどのくらいあっただろうか。

そんなことまで立ち戻っていられないのかもしれないが、壊死 しつつ瓦解するという動的平衡を崩し、更新しなくなった秩序 として静的平衡に留まるものは、もはや生命ではない。

何をそんなに急いでいるんだろうか。